第13回 DDR SDRAM

DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)は業界団体JEDECが策定しているメモリに関する規格で様々なシステムの主記憶装置に使われています。
Double Data Rateはクロック信号の立ち上がりと立ち下がりのエッジでデータ転送を行い、従来使用されていたSDR(Single Data Rate)の2倍の動作が実現できます。
DDRはデータ転送速度の向上、容量増加、低消費電力によりDDR、DDR2、DDR3、DDR4、DDR5と規格があり、バージョン毎に機能が追加されていきます。
また、モバイル向けのシステムにはLPDDRが存在します。近年モバイルの進化は激しくLPDDR4、 LPDDR4X、 LPDDR5、 LPDDR5Xと小刻みにバージョンアップがあり、DDR5より先にLPDDR5が規格発表されています。
DDRの信号はバージョンによって変わりますが基本的な信号線は下記の様に分かれています。
コントローラとDDR SDRAM間はバス配線で接続されます。クロストークの影響やタイミング条件があり、波形シミュレーションで確認します。