コラム
2025/02/28
長い間弊社のプログラミングの連載を愛読して頂き、誠にありがとうございます。今後とも精進してまいりますのでご協力のほどお願い申し上げます。
このプログラミングの連載を始めたのは、弊社がホームページを作成してしばらくのことでした。どうしてもホームページというものはメンテナンスをマメにやらないと、いつ見ても同じ内容でアクセスしても楽しくともなんともないものです。弊社もまた然りで、ホームページを開設してはみたものの... という感じでした。
ソフトウェアのダウンロードコーナーも(ちょっと最近は変化がないのですが)、そうやたらと新しいものが出来る訳ではないので変化に乏しいものです。ということで私が一念発起し(単なる思い付きだったのですが)、プログラミングの連載を始めようということにしたのでした。
今から思えばかなり無謀な提案だったと思います。プログラミングについてのネタもそうそう多くあるはずがありません。連載の間隔は、最初は2~3週間に一度程度でいいかなと思っていたのですが、あるとき5、6回分をまとめて書いたことがあり、弊社のホームページ担当のOL(彼女がホームページに関するプログラミングのすべてを一人でやってしまった人なのです)に全部渡してしまったところ、いっぱいあるから毎週連載してしまいした。これが毎週の水曜日に向けて原稿に追われる日々の始まりになってしまったのです。
プログラミングの連載だけが私の仕事でしたら、これほど楽(そうでもないか)なことはないのですが私には本来の仕事があります。本来の仕事と言ってもプログラムを作ることなのですが、長い期間かかるものや、短期間で出来るもの、またすぐにでも作ってしまわなければならないものなど種類は様々です。新規開発も当然ですが、バージョンアップやバグの改修など毎日てんてこ舞いという感じです。とにかく息を付く暇もなく、仕事が何にもなくなる日はありません。そんな中でこのプログラミングの連載もその間隙をぬって地道に書いている次第です。
読む方にとってみれば毎週新しいものが掲載されるのは嬉しいものです。休みの日にビールでも一杯やりながら『またつまらないものを書いている』と言いながら読むのもまた楽しみかたの1つでしょう。ところが原稿を書く方にとってはビールを引っかけながらという訳にはいかず、ひどいときには一回分の原稿のために何日もプログラムを作って試したこともありました。ソートの話しでバブルソートを劇的に速くしようという企画のときや、2分木、テキストエディタなど結構苦労したものも少なくありません。
サンプルプログラムはできるだけ冗長な部分をなくし、簡潔にしたいと考えるとなかなか時間のかかるものです。もっとも下手クソなプログラムリストでも、どこが悪いのかとかいう勉強にもなりますので、それはそれで価値のあるものかも知れません。
私は連載の中でお話ししたことがありますが、プログラミングを始めるようになって15年以上もたっており、最近では一体自分がどれだけの数のプログラムを書いてきたのか分からなくなってしまいました。CADがらみの周辺ソフト、CADソフトそのもの、コンパイラ、テキストエディタなど色々なプログラムを苦しんで作ってきた中で身についたことがいっぱいありました。
多くのプログラム屋さん(技術者や職人さんもそうかも知れません)は自分の技術をあまり他人には教えないようです。苦労して覚えたことをそう簡単には教えたくないのは当然ですね。自分の会社の人に教えるのならばまだ許せるところですが、これをホームページなどという公のメディアに連載するということは、他の会社に塩を送るようなものなのです。私にしてみればごく当たり前なことが、他の人にとってはどうしても解決できなかったものであるかも知れません。
これまでに多くのプログラム書く方々に会う機会がありました。同類の私が言うにはちょっと変ですが、殆どのプログラムを書く人とかコンピュータおたくのような人たちはなんだかちょっと変です(多分自分もそう思われているに違いありません)。誰でもソフト屋さんというと『多分こんな感じの奴だろう』と想像できると思います。まさにそんな感じの人たちが多いのです。
以前お話ししましたが、もともと私はコンピュータが好きでこんな仕事を始めたのではありませんでした。確かに理科系の人間ではありますが、子供の頃からとにかく何かを作るのが大好きでした。小学生の頃は紙(工作用紙という画用紙に桝目が印刷されているもの)細工、将棋(あまり作ることとは関係はありませんが)、包丁砥ぎ、絵画。中学生の頃は音楽に熱中し作曲をしたり、小説を書いてみたり。大学の頃は音楽も小説も続けながら、電子工作をやっていました。電子工作といってもミュージックシンセサイザーというもので、現在ではデジタルの高性能のものが安く購入できるのですが、当時はそんなものがないので、本を参考にしながら自分で回路を設計してよく秋葉原に通ったものです。料理にも熱中しました(これが現在でも継続中)。
とにかくジャンルには無関係に物を作るのが好きだったのです。コンピュータとは就職後に出会い、プログラミングもそれ以降のことです。プログラムも物を作るということには変りません。やっぱりこれにも熱中しました。結局のところは物を作れて、それが仕事になるのですから当然のことですが現在も継続しています。ただ仕事としてプログラムを書くので、自宅にはパソコンはありません。もっとも、現在のようにパソコンで仕事をするようになる前は背丈程もあるミニコンやン百万もするワークステーションで仕事をしていたので個人では買えなったのがもともとで、パソコンで仕事をするようになったときには家庭があるのでパソコンという高価なものが買えなくなっていたのでした。話しが外れてしまいましたが、とにかく物を作れるのならばなんでも良かったのです。たまたまプログラミングが仕事になってしまったのでした。
私も変なのかも知れませんので、もしどのくらい変なのか確かめたい方は一度会社に遊びに来て下さい。
そうそう趣味といえば1つ言い忘れていたことがありました。写真です。就職するまでは全く興味がなかったもですが、就職後に付き合っていた彼女とその中間たちと夏休みに旅行に行ったことがそもそものきっかけでした。私はカメラなどというものは持っていなかったのでその彼女が110フィルムを使うバカチョンカメラ(カセット式のフィルムで現在では殆ど見かけなくなりました)を持ってきていたのです。そのときからカメラはいいなあと思うようになり、私もバカチョンを買ったのがそれからのカメラ馬鹿の始まりになりました。それからというものコンパクトカメラから始まって一眼レフカメラになり(15台ぐらいは買ったかな)、モノクロは現像から引き伸ばしまで自分でやるようになってしまったのです。その上、家内(そのときの彼女です)の実家が家を新築するときには暗室まで作ってもらいました。カメラの話しはそのうちもう少しお話ししましょう。
先程ちょっと触れた弊社のホームページを作ってしまったOLのことですが、彼女はMac、UNIX、Windowsと会社ではどのOSとも平気に付き合っている人です。ホームページがどのような言語で記述されているのかなど私には全然分からないので、そのうちホームページの作り方などといったことを連載させようかと密かに考えています。希望のある方はどしどし連絡を下さい。
今回は100回目ということでプログラミングとは関係のない話しをしてしまいましたが、これからも頑張っていきますのでどうか気長に付き合って下さい。
ではまた次回。
第100回 プログラミングについて

とうとう100回目になってしまいました。ばんざーい!
長い間弊社のプログラミングの連載を愛読して頂き、誠にありがとうございます。今後とも精進してまいりますのでご協力のほどお願い申し上げます。
このプログラミングの連載を始めたのは、弊社がホームページを作成してしばらくのことでした。どうしてもホームページというものはメンテナンスをマメにやらないと、いつ見ても同じ内容でアクセスしても楽しくともなんともないものです。弊社もまた然りで、ホームページを開設してはみたものの... という感じでした。
ソフトウェアのダウンロードコーナーも(ちょっと最近は変化がないのですが)、そうやたらと新しいものが出来る訳ではないので変化に乏しいものです。ということで私が一念発起し(単なる思い付きだったのですが)、プログラミングの連載を始めようということにしたのでした。
今から思えばかなり無謀な提案だったと思います。プログラミングについてのネタもそうそう多くあるはずがありません。連載の間隔は、最初は2~3週間に一度程度でいいかなと思っていたのですが、あるとき5、6回分をまとめて書いたことがあり、弊社のホームページ担当のOL(彼女がホームページに関するプログラミングのすべてを一人でやってしまった人なのです)に全部渡してしまったところ、いっぱいあるから毎週連載してしまいした。これが毎週の水曜日に向けて原稿に追われる日々の始まりになってしまったのです。
プログラミングの連載だけが私の仕事でしたら、これほど楽(そうでもないか)なことはないのですが私には本来の仕事があります。本来の仕事と言ってもプログラムを作ることなのですが、長い期間かかるものや、短期間で出来るもの、またすぐにでも作ってしまわなければならないものなど種類は様々です。新規開発も当然ですが、バージョンアップやバグの改修など毎日てんてこ舞いという感じです。とにかく息を付く暇もなく、仕事が何にもなくなる日はありません。そんな中でこのプログラミングの連載もその間隙をぬって地道に書いている次第です。
読む方にとってみれば毎週新しいものが掲載されるのは嬉しいものです。休みの日にビールでも一杯やりながら『またつまらないものを書いている』と言いながら読むのもまた楽しみかたの1つでしょう。ところが原稿を書く方にとってはビールを引っかけながらという訳にはいかず、ひどいときには一回分の原稿のために何日もプログラムを作って試したこともありました。ソートの話しでバブルソートを劇的に速くしようという企画のときや、2分木、テキストエディタなど結構苦労したものも少なくありません。
サンプルプログラムはできるだけ冗長な部分をなくし、簡潔にしたいと考えるとなかなか時間のかかるものです。もっとも下手クソなプログラムリストでも、どこが悪いのかとかいう勉強にもなりますので、それはそれで価値のあるものかも知れません。
私は連載の中でお話ししたことがありますが、プログラミングを始めるようになって15年以上もたっており、最近では一体自分がどれだけの数のプログラムを書いてきたのか分からなくなってしまいました。CADがらみの周辺ソフト、CADソフトそのもの、コンパイラ、テキストエディタなど色々なプログラムを苦しんで作ってきた中で身についたことがいっぱいありました。
多くのプログラム屋さん(技術者や職人さんもそうかも知れません)は自分の技術をあまり他人には教えないようです。苦労して覚えたことをそう簡単には教えたくないのは当然ですね。自分の会社の人に教えるのならばまだ許せるところですが、これをホームページなどという公のメディアに連載するということは、他の会社に塩を送るようなものなのです。私にしてみればごく当たり前なことが、他の人にとってはどうしても解決できなかったものであるかも知れません。
これまでに多くのプログラム書く方々に会う機会がありました。同類の私が言うにはちょっと変ですが、殆どのプログラムを書く人とかコンピュータおたくのような人たちはなんだかちょっと変です(多分自分もそう思われているに違いありません)。誰でもソフト屋さんというと『多分こんな感じの奴だろう』と想像できると思います。まさにそんな感じの人たちが多いのです。
以前お話ししましたが、もともと私はコンピュータが好きでこんな仕事を始めたのではありませんでした。確かに理科系の人間ではありますが、子供の頃からとにかく何かを作るのが大好きでした。小学生の頃は紙(工作用紙という画用紙に桝目が印刷されているもの)細工、将棋(あまり作ることとは関係はありませんが)、包丁砥ぎ、絵画。中学生の頃は音楽に熱中し作曲をしたり、小説を書いてみたり。大学の頃は音楽も小説も続けながら、電子工作をやっていました。電子工作といってもミュージックシンセサイザーというもので、現在ではデジタルの高性能のものが安く購入できるのですが、当時はそんなものがないので、本を参考にしながら自分で回路を設計してよく秋葉原に通ったものです。料理にも熱中しました(これが現在でも継続中)。
とにかくジャンルには無関係に物を作るのが好きだったのです。コンピュータとは就職後に出会い、プログラミングもそれ以降のことです。プログラムも物を作るということには変りません。やっぱりこれにも熱中しました。結局のところは物を作れて、それが仕事になるのですから当然のことですが現在も継続しています。ただ仕事としてプログラムを書くので、自宅にはパソコンはありません。もっとも、現在のようにパソコンで仕事をするようになる前は背丈程もあるミニコンやン百万もするワークステーションで仕事をしていたので個人では買えなったのがもともとで、パソコンで仕事をするようになったときには家庭があるのでパソコンという高価なものが買えなくなっていたのでした。話しが外れてしまいましたが、とにかく物を作れるのならばなんでも良かったのです。たまたまプログラミングが仕事になってしまったのでした。
私も変なのかも知れませんので、もしどのくらい変なのか確かめたい方は一度会社に遊びに来て下さい。
そうそう趣味といえば1つ言い忘れていたことがありました。写真です。就職するまでは全く興味がなかったもですが、就職後に付き合っていた彼女とその中間たちと夏休みに旅行に行ったことがそもそものきっかけでした。私はカメラなどというものは持っていなかったのでその彼女が110フィルムを使うバカチョンカメラ(カセット式のフィルムで現在では殆ど見かけなくなりました)を持ってきていたのです。そのときからカメラはいいなあと思うようになり、私もバカチョンを買ったのがそれからのカメラ馬鹿の始まりになりました。それからというものコンパクトカメラから始まって一眼レフカメラになり(15台ぐらいは買ったかな)、モノクロは現像から引き伸ばしまで自分でやるようになってしまったのです。その上、家内(そのときの彼女です)の実家が家を新築するときには暗室まで作ってもらいました。カメラの話しはそのうちもう少しお話ししましょう。
先程ちょっと触れた弊社のホームページを作ってしまったOLのことですが、彼女はMac、UNIX、Windowsと会社ではどのOSとも平気に付き合っている人です。ホームページがどのような言語で記述されているのかなど私には全然分からないので、そのうちホームページの作り方などといったことを連載させようかと密かに考えています。希望のある方はどしどし連絡を下さい。
今回は100回目ということでプログラミングとは関係のない話しをしてしまいましたが、これからも頑張っていきますのでどうか気長に付き合って下さい。
ではまた次回。