第2回 電子機器に求められる品質

当然のことですが、電子機器には常に「こわれない」「ちゃんと動く」「安全に動く」の品質が求められています。
こんな電子機器はいやだ!
- スイッチを入れた途端に壊れる!
- ちょっと使っただけで壊れる!
- ボタンを押しても動かない!
- 思っていたところと違うところが反応する!
- 操作するとピリッと痛む!
- どんどん熱くなる!
当たり前に要求される電子機器の「壊れない」「ちゃんと動く」「安全に動く」ですが、開発・試作の現場は品質を担保するために下記の項目を設計段階のシミュレーションや評価段階の実測で検証を行っています。
- 信号をちゃんと送る(信号品質 : Signal Integrity)
- 電源電圧を保つ (電源品質 : Power Integrity)
- ノイズを出さない、ノイズの影響を受けない(電磁両立性 : Electro Magnetic Compatibility)
- 熱くならない (熱 : Thermal)
今回は電子機器に求められる品質とは何か、最適な設計で担保する品質について紹介致しました。
次回は担保する品質の1つ、信号品質(Signal Integrity)の概要を紹介していきます。